たきび 86号
---捨てるには忍びない?---
去年の暮れのある早朝。
入り口の門のところに
ダンボール箱が十数個置かれてあった。
中を見てビックリ。
古着の山。
誰が・・・?
暫らくして
又十数個のダンボール。
誰だか分からないが別人のようだ。
今度はメモが。
「お母さんが着ていたものです」。
捨てるには忍びなかったのだろう。
だが使えそうなものは殆どナシ。
結局は体よく捨てているのだ。
話は変わるが、
数日前電話があった。
「もうすぐ荒ゴミが有料化になる。
今のうちに捨てようと思うが忍びないので、
自転車をベトナム人にあげようと思う。
使えるように修理には出してあげよう」
「えっ・・・?
受け取りに行くにはちょっと遠いのですが・・・」
と体よく断ってみたのだが、
「何ぃ。ということは何か。
ここまで親切に言ってあげているのに、
何ぃ、その上そこまでもってこいだとぉ・・・。
人の気持ちが分からん奴やな。
それでも神父か」と説教された。
もう腹が立つやら悔しいやら。
みんなどうなってんねや。
自分がいらんもんもうて誰が嬉しいねん。
やるんやったら捨てたくないもんやりなはれ。
捨てるには忍びないもんは自分で持っときなはれ。
そう言えば震災後も
ここぞとばかりにいらんもんもいっぱい来たなぁ。
弱者がおるとこはゴミ箱やあらへんでぇ。
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