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2002年5月17日 (金)

たきび 93号

長野に行きました。
ある大学でボランティアの話しをするためでした。

名古屋で特急しなのに乗り換えて
ガタゴトと約3時間。
列車は山深く入ってゆく。
山の緑が目に映える。
神戸の山でこんな緑は見たことがない。

列車は途中、
南木曾(なぎそ)という駅にとまった。

思い出した。
ここはヒノキの産地。
地震後、村をあげて応援してくれ、
大きなトラック十数台で
鷹取へ材木を贈ってくれたのだ。
それも2回にわたって。
救援活動の大切な資源だった。

こんな緑に囲まれて生活している
山の人たちが見た灰色神戸は
さぞかしあわれだったのだろう。
素朴な優しい気持ちで近づいて下さった。

神戸は復興してきた。
でも山の緑は造成などで少しずつ減ってきている。
復興しても灰色神戸なのか?

私たちが受けた優しさを義理だけで返すのではなく、
「見て、あわれに思って、近づく」素朴な緑な優しさを
忘れないでいたい。

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