050614 Mr.アバウトついにはじける1
先週の月曜日からペーパードームの解体は始まった。
たびたび登場するMr.アバウトは現場監督だ。
解体初日から問題続きだった。
事前に詳しく報告する前に勝手にノリで物事を決めてゆく。
救援基地に残ったプレハブは2階建て4個、1階建て2個。
プレハブを欲しい所がきっとあるからと言うので
そういうところがあればどうぞ持って行って下さいこちらも助かりますとは言っていた。
だが実際にはそういうところはなかった。
鉄とアルミとリサイクルできるものをくれたら自分で解体してあげると言い始めた。
それで先日からの一連の報告のようになった。
大きなクレーンが来たときに、
「これでイッパツ吊り上げてあげる。簡単に潰れる。」と言った。
しかし孫受け業者に断られて断念。
そして今日大きなキャタピラ付きの重機が入ってきた。
月曜日の報告で歯が立たなかったコンクリの解体に使うためだ。
そしてMr.アバウトは言う。
「この重機でプレハブはイッパツに潰れる」
「えっこれで壊すのですか。大きな音と埃が出ますよ。」
「神父さん大丈夫だよ。すぐに簡単に片付く。」
「近所に迷惑です。するのであればちゃんと防音のネットを張り、近所に挨拶に行ってください。」
「分かった。明日挨拶に行こう。足場やネットは自分ひとりでも張れる。」
「頼みますよ!」
しかしすぐ後に電話で孫受け業者に電話で、「防音ネット張ってくれないか?」と言っていた。
よぉわからんヤツや。
しかしその費用は一体どこから出るのだろうか?
夕方孫受け業者がやってきた。
「神父さん、足場や防音ネットを頼まれたが、プレハブは重機でやってはだめだよ。
あとの処理が大変だ。壊すのなら屋根からキチッとはずさないとだめだよ。」
「そうですよね。でも現場監督が勝手に進めているので。。。」
「あの人はめちゃくちゃやぁ。」
「いずれにしてもプレハブはペーパードームのプロジェクトとは何の関係もないこと。
こちらとしてもこんなにたいそうになってしまうのは心外ですよ。」
「社長は知ってるのだろうか?電話してみる。」
「お願いします。」
請け負い業者の社長に電話がつながった。
一連の出来事を説明すればビックリしてすぐに現場に向かうとのこと。
社長は事の次第を何も知らなかった。
30分ほどして社長はたかとりに来た。私は言った。
「こちらがレンタルした荒ゴミのバケットにそちらの産廃を勝手に入れられた。
こちらの軽トラを使用し動かなくなってしまったあと報告もなしに放置。
残ったプレハブの有効利用を承諾したがこんな形で本格的に解体になるのは予想外。
敷地に放置されているペーパードームの柱の梱包などの本来の仕事がぜんぜん進んでいない。
はやく何とかしないとまた雨が降ってくる。
今日は朝から上半身裸でビールを片手にフォークリストを動かしていた。
夕方作業が終わった現場をチェックしたらエンジンをかけっぱなしのフォークリフトをそのままにして帰った。。。
などなどなどなど。。。。。。。。」
これはもうアバウトどころの話ではない!
現場監督の監督をなぜ私がしなければならないのか!
社長と話をし、プレハブの解体はストップすることにした。
そうなると、これまでたかとり解体部隊が丁寧に分別した鉄やアルミは返してもらわないといけない。
明日からMr.アバウトはどんな顔をして現場にやってくるのだろうか?
ps:
は現在たかとり教会の敷地内に置かれている解体されたペーパードームの部品は
来週20日ごろにコンテナー詰めをし、21~22日ごろ神戸港へ移動。
23日台湾に向け神戸港を出発する。
28日に台湾到着の予定。
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