カンボジア視察 2008

2008年7月30日 (水)

080730 カンボジア王宮

カンボジアの王宮には一般の人も入ることができる。もちろん有料ですけど。王族の居住区以外は見学できるんです。中は撮影することができませんので外見だけね。午前中がゴミ集積場だったので、まぁ何と言いましょうか、天と地ほどの差があるんですが、世の中がよく見えるのはゴミ集積場であるのは確かですね。本当は王宮こそが一番世の中を見ててほしいんですがこれじゃ無理ですね。ゴミ集積場ではあそこにいてゴミを見てるだけでプノンペンのすべてが手に取るように見えますよね。
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王宮の中は面白くもないのですが、一歩外に出ると。。。
この車にはいったい何人乗ってるんだろう?集団で引っ越しかなぁ。
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こんな乗り物も発見したよ。残念ながら人が乗ってるところの写真は取り損ねたんだけど、これっていわゆるバスなんでしょうね。20人は軽く乗れるんです。乗ってるところをみてビックリしたんです。そんなにたくさんのってるのに、引っ張ってるのは一台のバイクだけなんです。凄すぎますです。そしてこれに3,4時間も乗って移動してる人たちがいるとか。バスと言っても長距離バスですよね。
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子どもたちはやっぱりどこでも元気だぁ。この子たちは次々回のオリンピックに飛び込み競技で出てるかもですね。しか~し、何回飛び込んだら気がすむんやろ。あっ、おいおい、彼女はちゃんと服着てるけど、君はよく見たらフルチンやんかぁ、恥ずかしいなぁ。。。
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080730 ゴミ集積場

今日はJLMMの活動現場に行くことにした。さて、まずは朝ごはん。朝粥を注文したけど、これもベトナム料理と一緒だね。おいしかったぁ。
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腹ごしらえがすむと今日もツクツクに乗って、プノンペン市内のステンミエンチャイという場所まで行きました。
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ここにゴミ集積場がある。プノンペン中のゴミがここに集まってくるんですよ。震災の時に何回か2トントラックに乗って布施畑にある神戸市の荒ゴミ集積場にゴミを捨てに行ったのですが、ここはそれどころじゃなかった。雑多なゴミがそのまま野積みにされて大きな山となっているんです。このゴミ集積場で働いている人々がいます。といっても、職員ではなくて、ゴミを集めて生活している人たちがいます。そんな彼らの仕事ぶりを見てきました。長靴を借りて履いて、さぁ私たちもいざゴミの山へ。。。前の人について行こう。。
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山のふもとで家族を発見。。。何を集めてるんやろぉ。。
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それにしても塵も積もれば山となるっていうけど、ほんまにそうやわなぁ。わぁ~、それにしても汚いなぁ。。それに臭いよぉ。。鼻がまがってしまう~。。まだまだ頂上には着かないなぁ。。
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お兄さんがゴミの荷物を持って降りてきた。。。
首が折れへんかぁ。大丈夫かぁ?
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あっ、山の家が見えてきた。みんなも見えてきた。
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この親子は食事をしてたんだけど、前のリヤカーには食材が入ってるんかなぁ。。私はここではなんぼなんでもよーご飯食べられへんわぁ。
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おっ、パッカー車が上ってきた。。。よく見ると日本の国旗が張ってある。えっ?大阪やてぇ。。車を提供したんやろなぁ。
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さぁ、ゴミを下ろすでぇ。。。
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別のパッカー車もきた!う~わぁ~、、これはすごいわぁ。。。ちょっとちょっと、危ないでぇ!気をつけやぁ!
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ここは熱気に溢れかえってますぅ。。。
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こうやってここにはプノンペン中のゴミが毎日200台分ぐらい来るようですよ。

雨が降ってきたので私たちはお先に下山します。山のふもとのゴミの池?では女の子が釣りをしてました。何が釣れるんやろ。。。まさか長靴ちゃうよね。
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ゴミの山のふもとにはここで働く人たちの集落がある。どうみても劣悪な環境の中にあるんだけど、、何でわざわざ水溜りの上に立てるのかなぁ。ちょっと離れたら土のところがあるのに、、、と思ったんですが、それには訳がありました。。。
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水が溜まってる場所の方が土地代が安いからなんだそうです。なるほどぉ、そういうわけだったんですね。でも、家に入るのに裸足でピチャピチャと水たまりを通らないとだめだなんてよくないですよね。台風が来たらどんなだろう?
他のお家もいくつか紹介しましょう。。。こちらもちょっと雨が降るとすぐに水浸しになってしまいそうですよ。
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それぞれのお家の前には収穫物?が袋に入れて並べられている。そしてそれからまた細かい作業に入るんです。このお母さんは瓶の蓋のゴムの部分を取っていました。
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このお母さんはゼリーの小さなプラスチックの入れ物ばかりを集めてはりました。
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そして、子どもたちはやっぱりいつでもどこでも元気です。でも、ここで暮らしてたら学校も行かれへんのんやろなぁ。
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ところが、そうではありませんでしたよ。ちゃんと学校?で授業を受けてました。ここで子どもたちの勉強を見ててくれてるカンボジア人の先生たちの支援をJLMMはやっているのでした。この教室は小さい子たちでクメール語のアルファベットの練習です。
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ここの教室では、女の子が発表をさせられてました。昨日一日のことを言ってたのかな?
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大きなお兄ちゃんお姉ちゃんたちは夏休みの宿題かな?ちゃんと挨拶もしてくれました。
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この上の教室の写真の横の建物はレンガでできてるでしょう。そう、レンガのお家はゴミ収集とは何の関係もないお家なんです。隣接してるのに全然関係ないんです。一歩外に出ると全く普通の村なんです。下の写真で分ります。奥にゴミの山があって、向って右側がゴミ収集の集落なんです。
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普通という言い方もおかしなだけど、通りは普通なんです。
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帰りはまたツクツクに乗って、、、
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托鉢しているお坊さんにも出会って、、、
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道沿いのお店にはこうやってコーラーの瓶が並んでいるけれど、よく見たら黒くなくて透明なんですよ。そっかぁ、カンボジアのコーラーは透明なんだぁ、、、と思ったらそうじゃなかった。
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これ、小売りのガソリンなんだって。。。え~っ、危ないなぁ。。そのまま投げ捨てたら火炎瓶になっちゃうよぉ。。。

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2008年7月29日 (火)

080729 トゥール・スレン

トゥール・スレンに行ってきました。国立のトゥール・スレン虐殺博物館です。プノンペンから少し南に位置します。もともとは学校(高校)であったこの場所が、1976年4月頃ポルポト政権時にクメール・ルージュによって拷問虐殺の場所として使用され、今もそのままに残されています。
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ここは生きては出られぬ収容所でした。拷問部屋もベトナム軍に発見された当時の写真をそのまま展示してあり、床にこびり付いた血糊もそのままに、入ったとたんに重い空気が漂います。時期的には私の高校時代ですから、同じ高校の校舎を使ってこのようなことがカンボジアで起こっているとは夢にも思いませんでした。
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部屋の中には収容者のうちの1000人ほどの顔写真が張ってありました。
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拷問の道具も。。。
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教室はレンガや木で小部屋に分けられていました。
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生き残った画家が描いた拷問の様子もありました。
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この収容所で虐殺された人は政府高官・知識人・伝統文化継承者・教師などいわゆるインテリの家族たちでした。2万人ほどだったと聞きました。最初はここで処刑され、隣の小学校で埋められていたそうですがそのうち一杯になり、遠く離れた村が処刑埋葬の場となってゆきました。そこはキリング・フィールドと呼ばれるようになりました。
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カンボジア各地でキリング・フィールドはいくつもありますが、トゥール・スレンに付属するキリング・フィールドに行きました。ここの慰霊塔にはいくつもの頭蓋骨が塔一杯に並べられていました。

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それぞれの場所から出てきた遺体の数が450とか400とか書かれてありました。
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この木は、、、、
赤ちゃんや子どもたちを木にぶつけて殺すための木と書かれてありました。(>_<)
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処刑に使われた木。。
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080729 ゴミのなる木の前で

<ゴミのなる木の前で考えたこと。。。>

昼からはJLMM(Japan Lay Missionary Movement)カンボジアの事務所を訪問した。
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階段を上って2階に事務所がある。
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このJLMMカンボジアに、今後、大阪教区のカンボジアへの支援活動のコーディネートをしてもらうように交渉を始めました。

現地へ行って分かったことは、教区にお金を送金という形でこれまで支援をしてきたが、その使われ方をもっと具体的にしなければということでした。これまで大阪教区からプノンペン教区へそのままお金を送ることをしてきましたが、今後新しいステップに踏み込みたいと思います。JLMMカンボジアに関わってもらい、まず3年計画で現地でプロジェクトをつのってもらう。現地では具体的な内容でプロジェクトを組んでいる神父さんたちがおられると聞きました。午前中に訪問した学生寮などもその一つです。聞き取りをしてもらってレポートを提出してもらい、大阪教区で承認されれば、プノンペン教区の司教の推薦をもって認可されるというやり方です。大阪教区での献金の内容がカンボジア教会の復興のためにという内容なのでこの手続きは必要なのですが、思いはカンボジアの人々の元気に役立って行けばということです。

ということなんだけど、、、うまいこと行けばいいけどなぁ。。。

全然話は変わるけど、、、
この事務所の向かいの住宅の前の木にはゴミがいっぱいぶら下がっていた。日本で時々高速道路の出口付近で運転手がフェンスの高い所にゴミをぶら下げて立ち去っているところを見たことがあるが、カンボジアでもそうなのか???
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聞いてみたら、そうじゃなかった。木になっている実を保護するために袋を被せてあるのだそうで~す。な~んだぁ~。

JLMMカンボジアの活動は以下のURLで概略わかります。
http://www.jlmm.net/hakenkoku/cambodia/index.html

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080729 カンボジアへ

昨日からカンボジアへきています。震災の1995年から続いている大阪教区のカンボジア支援の現状をこの目で確かめてくるためにです。大阪教区はカンボジア支援を始めると同時に自ら大震災に見舞われたのでした。それでもカンボジア支援は続けてきました。これまで何回か行かれている村田神父さんに一緒に来てもらってます。現地ではJLMMの浅野さんにいろいろ案内をしてもらうことになりました。
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今日は早速プノンペンの司教館に行って、司教さんに会って今の教会の現状を聞きに行きます。。。。で、、、その前に腹ごしらえっと。。これ、どこかで見たことがあると思ったら、ベトナムのフォにそっくりやなぁ。やっぱりお隣やから食べ物とかは似てるのでしょうね。
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移動はルモーっていう4人乗りバイクタクシーですよ。日本人はこの乗り物をなぜか「ツクツク」と言ってます。なんかかわいいねぇ。動き出すと風が吹いて気持ちがいいんだけど、埃や排気ガスも一緒に飛んで来るからちょっとかなんなぁ。
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お~、、子どもたちも自前のツクツクやぁ~
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さて、司教館に行く前に隣にある「CATHOLIC CHURCH STUDENTS CENTER」に行きました。プノンペン市内に通っている大学生の寮です。
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センターを運営している神父さんに話を聞きました。学生たちは貧しい中で寮生活をしながら勉学にいそしんでいます。ここには男女合わせて5,60人の学生たちが生活しています。ドイツからの援助を受けているが少しずつ減ってきているそうです。学生たちの奨学金が必要だと言ってられました。
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今は夏休みになって学生たちはほとんどいませんでしたが何人かは残って勉強していました。
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彼は難しい英語の哲学書をクメール語に翻訳していました。難しくって読まれへ~ん。 
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ホワイトボードには一日のスケジュールが、、、えっ?起床は5時半? はやぁ~。。。
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施設の中の食堂やパソコンルーム。パソコンはインターネットにはつながってませんでした。
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部屋は2段ベットが4つで8人部屋です。
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ちゃんと祈るための聖堂もありますが、聖母子像も聖櫃もカンボジア風でいいですねぇ。
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学生寮の視察は終わって、いよいよ隣の司教館へ。。。デトンボ司教さんに会ってきました。いろいろとカンボジアの教会のこと、大阪教区からの援助金の使い道なんかを聞いたのですが。。。あまり具体的なお返事は返ってきませんでした。
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帰り際、入口付近に新しく建築されるカテドラルの模型が展示されていました。2,3年後にはとても立派な建物が出来上がるようですよ。
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というわけで、、これからはこちらで具体的なことを探して見ることにしました。