福島
東日本大震災から8年5か月の時が過ぎました。日本のカトリック教会はオールジャパンで支援を続けてきています。3教会管区から集まる仙台教区サポート会議もこの8月で51回目を迎えます。日本の司教団は被災から10年となる2021年3月まで支援を継続すると約束しています。なので、あと1年半ほどで大きな節目を迎えようとしています。
会議で東北へ行くたびに少しずつ復興への変化が見られ嬉しいことですが、ただ阪神淡路大震災に比べて復興への道のりは数倍の時間がかかりそうです。地震だけではなく津波の被害は甚大なのと、自然災害だけではない人災も加わっているからです。
今回、福島は南相馬で集まり、ベース活動や福島の各教会で行われている支援活動状況の報告を受けました。現地視察は浪江町、双葉町、大熊町、富岡町へ。放射性物質を含むものを入れた真っ黒のフレコンバッグが延々と並び積まれている。ほとんどがまだまだ帰宅困難区域です。この夏、浪江のイオンがオープン。南相馬の海水浴場が再開。富岡漁港がもうすぐ再開で福島県すべての10か所の漁港が稼働。来年春までにはJR常磐線が全線再開と希望の持てる動きも確かにあります。でも戻ってくる住民はほんの僅か、地元に愛着のある高齢者がほとんど。10年先20年先には町はどうなるのか。
かといって私たちには具体的に何もできない。ただ、時を経るごとに地域差、個別化の問題が広がりますます分断されていく「福島」を忘れないことと、寄り添うことはできるはず。
11月末に教皇様が日本に来られる。福島まで来られないかもしれないが、福島からの声を届けたい!教皇様からの励ましのメッセージも欲しい!みんな大いに期待している!!
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