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2022年12月 1日 (木)

新しいぶどう酒は新しい革袋に

11月27日の待降節第1主日からミサ典礼の日本語の言葉が少し変わりました。

振り返れば今から半世紀以上も前には、カトリック教会のミサは世界中で同じ言語、すなわちラテン語でミサが行われていました。1960年代に入って第2バチカン公会議を経て各言語でのミサが行われるようになりました。それと同時に、ミサの形式も変化しました。司祭は信徒に背を向けて祭壇に向かいミサを行う背面式から、祭壇を中心に司祭と信徒が祭壇を取り囲むように対面式になったのもその時からでした。それは大きな時代の節目でした。
それから数十年にわたって日本語でミサが行われてきましたが、今回は文言が少し変って改めての正式版となりミサ曲も変わり、再び時代の節目となりました。

教会内の出来事だけではなく、地球環境の変化で暑さ寒さも極端になり、自然災害や疫病、戦争や経済の混乱など、周りを見渡してみると何だか頭を抱えたくなるような出来事が一杯で、時代に振り回されてこの先どうなるのかと心配になってきます。人類の歴史の中でも大きな節目の時代に生きているようです。

そんな中にあっても、毎日新たな一日が始まります。朝起きて一日が始まるときはいつも節目かもしれません。人生はいつも新鮮な一日の積み重ねです。「新しいぶどう酒」は新しい一日、「新しい革袋」は今日も生かされている私たち。世の中が落ち着かなくてもどんな時代であっても、神の知恵の言葉にこの身を託し、時代に振り回されず希望を持って今日を生きて行きたいものです。

老いも若きも、同時代に生きる仲間たちと一緒に!

20221201
三田教会 神田裕

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