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2023年1月 1日 (日)

Merry Christmas & A Happy New Year !!

主の降誕を迎え、新年初日は、神の母マリアの祭日です。コロナや戦争で明け暮れたかのような去年でしたが、今年もまだまだ晴れやかにとはいかないのでしょうか。神父になった若き頃、勉強会でお母さんたちと語り合いその生きざまの逞しさに勇気づけられ投稿しました。その再編集投稿です。イエスの誕生を迎えその成長を共にした母マリアに思いを寄せて。

赤ちゃんの誕生を迎えた家族は幸せいっぱい、希望に満ち満ちている。お母さんは思う、「りっぱに成長しますように」と。ところが、それは苦難の始まりでもあります。
夜泣きがあまりにひどいので、薄壁一枚の隣から文句を言われ、自分も泣きべそをかいてしまう若いお母さん。
喧嘩して怪我をさせてしまった子どもの家へ、ただただ誤りに行くお母さん。お前のしつけがなってないからだと、なぜかお父さんに叱られるお母さん。
「お宅の子どもさんは絵が上手ですが、この象の色がピンクなので良くないんです」と、学校の先生に言われ、「この子はピンクが好きだからいいんです」と、頑張るお母さん。
女の子の部屋を覗いたからと学校に呼び出されたとき、「息子が男の子であることが証明されました」と、豪快にも言い放ったお母さん。
中学でいじめられて学校へ行かなくなり、高校へ行ってもいじめられて学校をやめ、仕事をし出してまたいじめられ、この一年ほど家に閉じこもりっぱなしの息子をかかえ苦しんでいるお母さん。
でも、そんなに苦労して育てた子どもたちも、みんないつかは離れ、一人で人生を歩み始める。お母さん、それは嬉しいことですか、悲しいことですか。
イエスの母マリアも、子を思う気持ちは同じだったでしょう。自分の手元から離れて行動する子どものことが、心配で心配で仕方なかったことでしょう。でも、その子の成長をじっと見守り、すべて「心に納めて」いました。そして最後まで子どもと共に生きました。
「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と祈りながら。

<声誌巻頭言 (1992/05)再編集>

20230101
三田教会 神田裕

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