水分補給
日常では、水分補給は割とマメにする方で、ろ過フィルターのついたボトルに水道の水を 入れて毎日持ち歩いている。朝はミドリムシなるものを白湯に溶かして飲むことから一日が始まる。夕方部屋に戻るとムギ茶を水出しして手元に置いている。コロナが始まる前に TV の番組で口内細菌の健全化にはカテキン茶でうがいをするといいと言っていたのでコロナ禍の間も実行していた。ただうがいだと勿体ないのでそのまま飲み込んでいるのだけれど。コーヒー も豆から挽いて時々嗜んだりしている。日常的には体の健康のことも考慮し色々と工夫をして水分補給をしているつもりだ。
非日常では、枯山水の庭を見ながら、また小さな部屋の中でお茶を点ててもらうことがある。 何だか色々と作法があったりして、茶碗の表裏を見ながら茶の道具を語ったり、季節を語っ たりする。水分補給をしている効果はなさそうだし、和菓子の方が気にもなるのだが、周りの 新鮮な空気を飲んだような気になる。
茶の道にも色々と流派があるらしいが、あるところでこう教えてもらった。茶道では5つの話 題にしてはいけないことがある。「我が仏」「隣の宝」「婿舅」「天下の軍」「人の善悪」なのだそ うだ。つまり、お茶を点てている今この時は、宗教、人の財産状況、家のなかのごたごた、政治の話、人の悪口はしてはいけないということだそうだ。酒を飲みながら愚痴を言って憂さ晴 らしをすることとはちょっと違うようだ。
今の世の中あまりいいニュースを耳にすることは殆どなく、心の荒ぶことがなんと多いことか。 勿論、み言葉を頼りに問い続け語り合うことが大切なことだ。ただ、こういう時だからこそ、ちょっと一服しながら、茶碗を見て、気分補給をする時間を持つのも、やっぱり大事かなと思う。
三田教会 神田裕
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