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2023年12月

2023年12月24日 (日)

未来へのチャレンジ

神戸少年の町が設立されて三四半世紀が経ちました。町の人たち、学校の人たち、教会の人たちなどなど多くの支援者の皆さんと、ここを卒業された多くの人たちに見守られながら、これまで歩んでくることができましたこと、心より感謝したします。そして、神戸少年の町で毎日子どもたちのそばに寄り添い、子どもたちの悩みを親身になって聞き、一緒に乗り越えてくれているスタッフの兄さん姉さんたちに、心から感謝いたします。

今年、神戸少年の町は、新たなチャレンジをすることになりました。神戸の震災から始まった多文化な活動の拠点へと出かけて行き、その“まちづくりひとづくり”に交わるため、児童家庭地域支援室を長田区の“カトリックたかとり教会”敷地内にある“たかとりコミュニティセンター”内に設けました。神戸にはたくさんの外国籍の方たちも暮らしています。そしてその子どもたちも益々多いです。普段からその支援活動に携わっている人たちのサポートができればとの思いです。

そして、未来へ向けては、神戸少年の町としては再チャレンジとなりますが、児童家庭支援センターを立ち上げる準備を始めました。地域社会の中に自ら飛び込み、子どもたちを取り巻く家庭や社会に積極的に深く関わって行きたいと思っています。

未来への新たなチャレンジへと動き出した神戸少年の町をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

理事長 神田裕

 

2023年12月 1日 (金)

話せば、わかる? 離せば、わかる!

先日鹿児島で行われた高校生の文化部全国大会で弁論部門のスピーチでの出来事。弁論の途中で 10 秒ほど無言になり会場が静寂に包まれたとのニュースを見た。発表の K 高校S さんはディベートに魅力を感じ弁論部へ入部するも、高校生活ではコロナの影響で会話しないことが新しい生活様式となってしまい残念な経験をすることとなった。

そしてスピーチでの沈黙。その 10 秒は緊張のあまり言葉が出なくなったのではなく 10 秒のメッセージがあった。沈黙自体は何も伝わらない 10 秒だが、お互い理解し合うためには話すことが大切であることを再認識し、自分を理解してもらい相手を理解することで自他ともに生かし合うことの大切さを伝えていた。いくら思いを抱いていても黙っていれば何の意味も持たないというのも確かなことだ。

しかし、この 10 秒は何も伝わらない 10 秒ではなく、話すこと以上に話したいことが伝わった 10 秒だとも言えるのではないか。話す言葉を頼りに相手を理解するだけでなく、互いを理解するために沈黙という「ことば」もあるのではないか。

沈黙と言えば、神はなぜ沈黙するのかと問うことも多い。聖書には、「初めに言(ことば)があった。言(ことば)は神と共にあった。言(ことば)は神であった」とヨハネは語る。そうであるならば、沈黙の神の中にある言(ことば)を探してみたいと思うのだ。

実は、タモリさんのメッセージを聞いて、何だかとても納得しながら、ここまで飛躍してしまったのだった。

「人間、お互い話せばわかる」なんてウソだから。
話せば話すほど言葉にだまされて、ますますわかんなくなる。
だから、
「話せば、わかる」じゃなくて
「離せば、わかる」だよ、
本当に。 

by タモリ

 

三田教会 神田裕

Silent Night... 

クリスマスの静寂の中で沈黙の「ことば」を探しましょう

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