ニュートラル
40数年前 自動車運転免許を石川県にて合宿で取った 初めて出会う人たちと旅館で2週間ほど一緒に過ごしながら毎日教習所へと通う 勉強しながら教習所内で実際に車に乗る カーブの時ハンドルを切った後 戻すときに手を軽く浮かせて自動で戻した時 隣りに乗っている教官にひどく怒られた 仮免の時は雪の中の北陸自動車道だった いきなりの雪道はさすがに怖かった オートマチック(AT)ではなくマニュアル(MT)で 坂道発進はクラッチとアクセルとブレーキの兼ね合いがなかなか難しくすぐにエンストしてしまう それでも2週間で終え東京で免許取得して大阪に戻ってきた
初めての運転は玉造教会から助手席に同級生の中川神学生に乗ってもらい出発 天満橋の交差点で黄色で侵入したのだが 大きな交差点だったので途中で赤になり おまけにパトカーもいてすぐにサイレンを鳴らして追いかけてきた 運転初日に発行された青切符は今でも記念に残している
車はマニュアル(MT)が好きだ ただ渋滞の多い都市部ではなかなか疲れる 運転していて途中で止まるとシフトレバーをニュートラル(N)に入れてサイドブレーキをかける 運転の合間の休憩時間だ 信号が変わるとクラッチを踏みロー(L)にギアをいれてゆっくりとアクセルを踏みスタートする 走りだすとセカンド(2)、サード(3)、トップ(4)へとシフトを変更し 高速道路に入るとオーバートップ(5)にギアを移す 快適だ!
ニュートラル(N)は休憩時間だ ヒートアップしているエンジンも落ち着く クラッチを踏みギアをロー(L)に入れゆっくりとまた動き出す 急ぐときはセカンド(2)発進だ タイヤがキューっと悲鳴を上げる バック(R)にギアを入れると前には進まず後ろに行く 便利だが前進以上に注意が必要だ
人生は喜怒哀楽 「喜」びをもってゆっくりとローで前へ進む オーバートップに入れるところまでいけば「楽」しいが スピードも出ているので気を付けないといけない 「怒」っているときはセカンド発進か きしむ音を立ててタイヤもすり減る バックに入れる時は後ろを見て過去の「哀」しみをも振り返ってしまう 人生は車の運転のよう 大事なのはニュートラル どこのギアにも入っていない心の状態は必要不可欠 ニュートラルは祈りの時間ともいえる ところがついついバック(R)にギアを入れたままで祈ってしまう 時にはセカンドにギアを入れたままで祈っている そんなことをしていたらエンジンはボロボロになってしまう どこにもギアを入れないでニュートラルな時間を持つ そうしたらエンジンも整って また前へと進んでくれる
年の初めにあたり この一年 ニュートラルを口癖にしたい ニュートラル ニュートラル♪
三田教会 神田裕
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