神戸少年の町

2021年12月 1日 (水)

しおやの風

塩屋の山間にある神戸少年の町の一番てっぺんに、祈りの場である聖堂があります。朝早くからこの聖堂に子どもたちもスタッフも一同に集まり、祈ることから一日が始まりました。しかし時は流れて、聖堂は古くなり、物置と化して、共に祈ることもなくなってしまいました。地震では持ち堪えたものの3年前の台風では壊滅状態となり、とうとう解体せざるを得なくなりました。

聖堂の跡地に立って周りを眺めると、六甲山系の西端が見え、海を越えては淡路島が見え、目を閉じれば、しおやの風が吹いています。時に心地よく時に厳しく、この風は75年間、祈りと共に子どもたちの上に吹き、頑張れよと励まし続けてきてくれました。

祈りはとても大切です。形式的なもののことを言うのではなく、子どもたちの成長を心から願うスタッフたちの毎日の働きは祈りそのものです。子どもたちを通して、家族を知り、社会を知り、そして与えられたいのちの大切さを、祈りを通して深く知って行きます。

ここはこれからも、しおやの風に励まされながら、心からの祈りの場所であり続けて行くことでしょう。父と子と聖霊とともに。


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2019年12月25日 (水)

誰のために生きているのか

「何のために生きているかに焦点を当てて考えるのは、それほど大切ではありません。肝心なのは、誰のために生きているのかということです。」と、来日したフランシスコ教皇が若者たちに向けて言葉をかけられました。誰も孤独にはさせない、人生の共有の大切さのことでした。神戸少年の町のこどもたち一人ひとりに「誰のために生きているの?」と聞いてみたいですね。
スタッフの兄さん姉さんたちや支援して下さっている方々には日頃からこどもたち一人ひとりのことを愛情いっぱいに大切に関わって下さりほんとうにありがとうございます。きっと「誰のために生きているのか」こどもたち自身の人生の問いかけに希望を与えるものとなることでしょう。
施設長として理事長として長きに渡ってこどもたちのために働いてくださった神林宏和神父さまが5月に帰天されました。生涯をかけて「誰のために生きているのか」の大切さを示してくださった神父さまに心から感謝いたします。

理事長 神田裕

2018年12月25日 (火)

少年の町はクリスマス

クリスマスの12月25日はイエスの誕生日!ではなくて?イエスの誕生を記念する日です。喜びの日のはずなのですが、実は一年で一番夜が長くて暗くて寒くて、最悪の日なのです。なんでわざわざこんな日に。教会で飾られているイエスの誕生のシーンはなんと、馬小屋。うぶぎに包まれて寝かされているのはお布団ではなくて飼葉(かいば)桶(おけ)、最悪です。喜びの日のはずなのに。でもちょっと待って。馬がご飯を食べる飼葉桶はどこにいてもいつも帰っていくところ。立ち帰る場所、故郷(ふるさと)、そして少年の町。闇から始まる人生のスタート。その闇が大きい時こそ光への憧れは強くなる。自分の闇を本当に知るものこそ光を知ることができる。明るいところでは光を見ることができないからね。そんなこと言われてもなかなか自分で見つけられない。でも心配しなくていい!ここには一緒に光を見つめてくれる力強い兄さん姉さんたちがいる!そして何よりも、神さまがいつもみんなをあたたかくまもってくださっている。

理事長 神田裕

2017年12月25日 (月)

ご挨拶

今から20数年前、スペインから神戸に、子どもたちのサーカス団がやってきました。ベンポスタ子ども共和国という名のボーイズタウンからです。こどもたちだけで「国」をつくってしまうのです。自活のために世界中でサーカスをして生活しています。サーカスのテーマは「強いものが下に、弱いものが上に。子どもはてっぺんに」です。さて、神戸の子どもたちはどういうテーマで「町」をつくってゆくのでしょうか。楽しみですね!
みなさま、初めまして。今年6月から、前任の神林宏和神父様からバトンタッチを仰せつかりました神田と言います。どうぞよろしくお願いいたします。

理事長 神田裕