たきび編集後記

080117 たきび114

たきび読者のみなさん あけましておめでとうございます。今年も1月17日にようやく神戸は新年を迎えます。毎年こうやって一年一年を刻み続けて13年が経ちました。こうやって数字を見つめていると、何と長い年月が過ぎて行ったのかとビックリしてしまいます。震災前のことはあまり思い出せませんが、震災当日からこれまでのことはまるで長い一日のように頭の中をクルクルと周り巡っています。たかとりにいると、震災を終わらせてくれません。それはいい意味でです。震災の時からたくさんの人たちに支えられてこれまで来ることができました。その時その時をつないできてくれた人たちの思いが実は今も人を通してつながり続けているからです。たかとり救援基地からたかとりコミュニティセンターになりその活動は日々新しくなります。のだきた地域の人たちの活動も衰えません。新しいアイデアでますます元気です。それは決してたかとりだけのことではありません。13年も経ってだんだんと震災の記憶が忘れられてきていると言われていますが、震災で始まった隣の人を思うやさしさのつながりは決してなくなってはおらず今もこうして形を変えて日常につながり続けています。時々過去を思い出したい時もあるでしょう。でももはや過去に戻る必要はないでしょう。震災の記憶とはただ過去を思い出すことではなく、震災で始まったつながりをしっかりと今に生き、そして未来へつなげてゆくことだからと思うからです。ところで、たかとりで活躍したあのペーパードームは台湾に行きましたが、この25日にいよいよ現地で立柱式(起工式)です。今年の9月21日の台湾の震災の日に竣工する予定です。震災で始まった被災地台湾とのだきた地域の交流も新たな一歩を踏み出します。また、たかとり教会も去年の5月末にやっと再建されました。新しくなった建物でまた地域とNGOと教会の新しい出会いが始まりました。みなさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ps: クリスマスカード、年賀状を頂いたみなさま どうもありがとうございました。

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070117 たきび113

震災12年たちました。

2007年が始まってしばらくたちますが、
毎年17日を迎えて新たな一歩をふみ出して来ましたので、
あらためまして、、、あけましておめでとうございます。

昨年4月から始まったたかとり教会の建築もいよいよ大詰め。
3月には完成し、4月からみんなは再びたかとりに戻ってくる事になりました。
これまで応援してくださったみなさまに心から感謝します。

2年前に震災10年をしっかりと向かえ、
新たに出発すること約束し、
解体のために引越しをし、
再建工事が始まり、
2年の歳月がたちました。

この2年間はたかとりで活動が出来ずに残念でしたが、
引越しは新たな出会いの始まりでもありました。
ほんとうに実り大きい2年間でした。

一段と大きくなって
みんなはたかとりに戻ってきます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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060117 たきび112

昨年5月末に「たかとり10年感謝祭」があり
震災以来この場所で続けられてきた活動は
懐かしい「たかとり」から一時離れることになった。

TCCは新長田の再開発ビル「アスタ」に引越し
教会の日曜日のミサは須磨にあるマリスト国際学校で。

ペーパードームは台湾へ行った。
あとは再建を待つだけとなった。

心配ごとが一つあった。
「たかとり」のあの場所ですべて手作りで始められたつながりが
場所を離れると心まで離れてしまうのではないか。
離れてしまわないために早く戻ってこなければ。。。

ところが、、、
皮肉なことにそんな思いに逆らうかのように
再建計画は暗礁に乗り上げ遅々として進まない。

待つこと半年。。。
だが「たかとり」は黙って見ていなかった。
世話になった建物たちを自ら解体し始めた。
毎日コツコツと。。。
毎日やってるうちにつながりももっと深まった。
新長田でも新しい場所で新しい出会いも生まれた。
一つのフロアーで一体感もいっそう生まれた。

「たかとり」の10年は決して薄っぺらなものじゃなかったと
あらためて思った。

明日はどうやってやってくるのか分からずに歩んできたけど
今日を大事にしてたらいつも明日は必ずやってきた。
「たかとり」にいるといつも勇気づけられる。

来年の1.17はみんな戻って「たかとり」でむかえられるのか?
そうあってほしいし、そのはずだが、
もし、まだそうなれないのなら、、、

またそれもよし!
Let it be.....

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050517 たきび111

たきび111号を迎え、
郵送物での配信は今号で終了させていただきます。

読者のみなさま、
長い間たかとりを応援してくださいまして
ほんとうにありがとうございました。

10年の間
みなさまからいただいた優しさを糧にして
末長い活動を続けてまいります。
これからもどうぞ見守っていてください。

今は引越しの準備で大忙しです。

広い場所を見つけることが出来まして、
教会の事務所も含めて
みなで隣町へ一緒に移転することとなりました。

しばらくはまだ仮設の状態が続きますが、
移転地での新しい出会いも楽しみです。

まちづくりの集まりやイベント、
そして日曜日のミサにも使ってきたペーパードームは
台湾の被災地へ移設されることとなりました。

被災地同士の交流のシンボルとして
生かされ続けてゆくことができ嬉しく思っています。

そのほかの建物はすべて解体されます。

ボロボロの建物達でしたが
10年間私たちをずっと包んでいてくれてました。
とても名残惜しいです。

すべてが新しく変わってゆきます。
しかし
ただ一つ変わらないものがあります。

1992年6月に多文化共生のシンボルとしてたてられた
あのキリスト像です。

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除幕当時も、地震の時も、救援活動の時も、
今も、そして新しい建物が出来てからも、
あの同じ場所に手を広げて立ち続けています。

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嬉しい時も悲しい時も、楽しい時も辛い時も、
いつも同じところに立ち続けていました。

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私たちも震災の中で少しずつ掴んで来た、
国籍や宗教の違い、地域や家族の違い、
そしてひとりひとりの違いを越えて
つながり合うことの豊かさを、決して忘れることなく、
いつも同じ場所に立ち続けて行くことが出来ますように、
これからもどうぞ応援してください。

ほんとうにどうもありがとうございました。

移転先住所:
神戸市長田区久保町6-1-1-201
(アスタくにづか4番館2階)
URL: http://www.tcc117.org/

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050317 たきび110

私たちの活動のエネルギー源だったお昼の食事が
10年の幕を閉じる。

50歳だったお母さんは60歳に。
60歳だったお母さんも70歳になられた。

これまでの人生の6分の1程を
震災後のたかとりでのボランティアに関わって下さったわけだ。

続けることは大変なこと。
表舞台に出るようなこともなく裏方に徹してくださった。

私たちを美味しい食事で支えてくださったのは言うまでもないことだが、
それ以上のものがあった。

それは笑顔。
疲れた心をほぐして下さった。

お母さん、そしてお父さん。ほんとにありがとう。

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050117 たきび109

震災から10年たちました。
数え切れぬほど多くのみなさんに支えられて
これまで歩んで来ることができました。

こんなに心丈夫だったことはなかったです。
ほんとうにありがとうございます。

この10年はどうでしたか?
生き方が変りましたか?
とよく聞かれます。

残念ながら
生き方は何にも変らなかったようです。
前のまんまです。

でも、、、
生かされ方は変ったみたいです。

たかとりはこれからも多くの人々に愛されて
生かされ続けると信じています。

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041117 たきび108

今年はいったいどうなっているんだろう。

もうすぐ震災10周年をむかえる私たちに
「それで終わりじゃないよ」とでも言いたげだ。

新潟向けの災害時多言語放送が始まった。
台湾地震の時も同じプロジェクトを考えた。
その時は失敗した。
そして今回は成功した。

個々で関わったスタッフたちの持っていたタレントは
前も今も同じなのに。
何故だろう。

それは。。。
関わったスタッフ同士の心がつながったからだ。

それぞれ個々人が持っている小さな才能や優しさが
一つつながれば10倍に、
二つつながれば20倍に、
なった。

震災10周年をむかえる前に
また一つ大切なことを学んだ。

新潟のみなさん、応援してます!

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040917 たきび107

建物が軋む音!
久しぶりの大きな揺れにヒヤッとした。
忘れかけていた感覚が呼び戻された。

また強風でトタンの壁や屋根は一部吹き飛ばされた。
塩害で草木も一気に枯れた。

自然災害はまたいつ襲ってくるか分からない。
身が引き締まる思いだった。

地球は生きている!
これからも避けることはできない。
しかしつき合い方を学ぶことはできるはず。

いま世界を見ると、
いつ襲ってくるか分からないのは自然だけではなかった。
しかしこれは避けることができるはず。

「北風と太陽」の話を思い出した。
地球にはできなくて人間にはできること。
それは「太陽」になることだ!

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040717 たきび106

関西の在日ベトナム人たちのサッカー大会が姫路であった。

NGOベトナム主催のこの企画に
日本の大企業が助成金を出した。

遠くは彦根から、
皆お揃いのユニフォームを着て、
チームワークを競い合った。

白熱した試合に興奮し楽しかったのはもちろんだが、
彼らはこの社会の中で色んな障害を乗り越えて暮らしてゆくための
エネルギーを養った。

きっと未来の豊かな地域社会を築いていってくれることでしょう。

今回は神戸が優勝です!

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040517 たきび105

わぃわぃがステーション・キャンペーンをはっている。
「人の命は地球よりも重い!」。

イラクでの出来事を受けてのことだ。

多くの国で国策や国益が優先され、
ひとりの生命の尊さが蔑ろにされている。

世論というものも恐ろしい。
多くの人たちがこう思っているからと
考えが右に行ったり左に行ったりする。
自分自身を見失いがちだ。

当たり前のことが当たり前でなくなる。
平和を語ることに次第に勇気が必要になってくる。

たかとりはいつも
忘れ去られようとする者たちととも(友)に歩んでゆきたい。

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040317 たきび104

ツールドのメンバーと一緒に
SF(サンフランシスコ)を再訪した。
NPO視察。スタディツアーだ。

今回新しく訪問したのが
SFでマイノリティとして暮らす
1世の日本人のコミュニティだ。

大戦中の強制収容時代を生きた人たちもいるが
教会や老人ホームなどにコミュニティの形を残す。

2世はアメリカ。
ジャパンタウンも何となくコリア色になってくる。

国籍でモノを考えると何となく寂しい話だ。

しかし生きる個性は国籍を越える。
その人が歩んできた人生は、
時代が移り変わりまた何処に行こうが
他に類を見ない唯一のその人色の人生だ。

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040117 たきび103

地面がつぶれて
大空へジャンプした。

見えなかった世界が見えてきた。
見なかった世界も見えてきた。

手をつなぐことを覚えた。
胸は大きくふくらんだ。

いよいよ着陸準備が始まる。
あと1年で地面に足がつく。

夢はかたちになってきた。
今はしっかりと足腰を鍛えよう。

降りてから力強く歩み始めるために!
そして再び大空へジャンプするために!

(震災9年に・・・)

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031117 たきび102

たかとりの歩みを記録するために
「たかとり救援基地10周年誌」発行の準備が始まりました。

それは現在直接に関わって下さっている方々だけでなく、
これまでボランティアや寄付物資支援などで
たかとりを支えてくださったすべてのみなさまの「10周年誌」です。

そこでお願いがあります。

同封のアンケートに是非お応えいただき
一緒に「10周年誌」作りに参加していただければ幸いです。

アンケートにお応えいただいた方でご希望の方には
1年半後に無料で「10周年誌」を贈らせていただきます。

地震で始まったまちづくりひとづくりが
未来を創って行く子供たちに受け継がれてゆくことを願って・・・。

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030917 たきび101

そろそろ多方面で
震災10周年を向かえる準備が始まっている。

これまでの日々を振り返る作業が各所で始まる。

ここTCCでも
多くの人々が関わり多くの人々が去っていった。

今まで長きに渡って続けてきた人々の総括だけではない。

その時その時を時宜に適って担ってきた
すべての人々の総括だ。

今では無駄に思えたことも
決して無駄ではなかった。

そしてあと1年4ヶ月。

何をまとめるかではなくて
何を始めるかに向かおうではないか。

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030717 たきび100

公衆電話が今日(17日)撤去される。

基地内のボランティアたちのために
特別に敷地内に設置されたもの。

遠くから駆けつけて来てくれた人たちが
家族や恋人との連絡などに使ってきた。

そうやって見守られながら活動を続けてきてくれた
多くの人たちの心の支えの電話でもあった。

震災8年半。
たきびは100号になった。

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030517 たきび 99

新緑の5月になりました。
17日は神戸まつりの一環で
鷹取の一つ隣の新長田の駅前で
長田フェスティバルがありました。

民族の踊りや学校のダンス部の踊りなどがあり
たくさんの人々が集まって楽しい一日でした。
知り合いの韓国のおばちゃんも
6人で舞踊を披露してはりました。

駅の周辺をはじめ長田のいたるところで
区画整理や再開発の工事が一気に進み
新しい長田の街の姿が少しずつ顔を出そうとしています。

それぞれの区域では少しでもよい街にしようと
今でも未来への挑戦が続いています。
どんなまちになって行くのでしょうか?

まつりだけでなく
日常の生活の中でも隣同士が触れ合えて
豊かな街に育って行ってほしいものです。

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030317 たきび 98

震災があった後
持っていたモノがなくなって
全部瓦礫になり
虚無感に陥ろうとしたとき
見つけたものがあった。

それは
人のやさしさや温もり、いのちの尊さだった。
ともに生きていることの喜びだった。

これだったらモノはいらないなぁと
素直に思ったものだった。

時がたつにしたがって
モノがととのってくると
せっかく見つけたものが少しずつ
見えなくなってくるのを感じた。

生きるために必要なモノもある。
しかし。。。
モノがととのってくると
見えなくなってしまうものが確かにある。

モノ(武器)がととのってくると
見えなくなってしまうものが確かにある。

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030117 たきび 97

たかとりコミュニティセンターは
今年度の
「国際交流基金地域交流振興賞」を
いただくことになりました。

私たちからみなさまへ
お祝いの言葉を贈らせていただきます。

この8年間
たかとりに関わって下さったみなさんが
受けられた賞ですから。

おめでとうございます。

年賀状やクリスマスカードを
送ってくださったみなさま。
ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

さぁ9年目が始まるぞ!

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021117 たきび 96

わるがき会というのがあるんです。

震災救援活動の中で出会った
坊さんや神主さん、牧師さんや神父さんたちとの
月に一度の集まりで
震災を生きる宗教者の集いと言うのが本当の名前。

それぞれの寺や神社、教会へ足を運び
食卓を囲みながら互いを知り合い出会いを広げてきた。

神戸にはイスラム教のモスクやユダヤ教のシナゴグもある。
ようやく夢がかないみんなで訪問し交流を持つことができた。

一歩足を踏み入れると
そこは初めて体験する不思議な空間。
時の流れまでが違って感じる。

違った宗教や文化の中で生きる人々が共住している
この神戸はやっぱり素敵だ。

震災をきっかけに始まった出会いの喜びは
こんなところでも続いているのです。

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020917 たきび 95

先日ここの敷地内に
首輪のついた犬(ゴールデン・リトリーバー)が
迷い?こんできた。

昼頃になって
敷地内の隅の方で
しんどそうに横たわったまま
動かなくなっていた。

みんなは
「この犬死ぬ場所を探しにきたんだ」
と心配そう。

誰かが昼休みにダメもとで
残飯を鼻先に持っていった。

すると
その犬は横たわったまま
それを食べてしまった。

あれっ!?

続けて与えると
犬はようやく起き出し
パクパクと食べ始めた。

よく見ると
まだまだ若い犬だった。

そのあと近所の人の捜索で
ようやく飼い主が見つかり
元気にお家に戻って行った。

よかったぁ。

ここは犬も元気をもらって
再生してゆく場所なんだ!?
と私は何となくうれしかった。

どんな人も地域社会の中で
尊厳(元気)を持って生きてゆける
まちづくりを目指して
共に歩み続けて行きたい。

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020717 たきび 94

震災以後続けてきている
「たきび」は
ちょうどこの発行日で
7年半をむかえました。

先日の台風の後
建物の壁の一部が
風で飛んでいきました。

取り敢えずは応急処置。
救援基地は継ぎ接ぎだらけです。
でももうそろそろ建て替えねばと
再建の話しも進んできています。

ボロは着ててもぉ~♪
心は錦ぃ~♪
とはどこかで聞いた唄。
ボロボロの救援基地でも
私たちにとっては夢の発信基地。

将来いつか器が立派になっても
未来を見る眼が曇らないよう
レンズに磨きをかけていたい。

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020517 たきび 93

長野に行きました。
ある大学でボランティアの話しをするためでした。

名古屋で特急しなのに乗り換えて
ガタゴトと約3時間。
列車は山深く入ってゆく。
山の緑が目に映える。
神戸の山でこんな緑は見たことがない。

列車は途中、
南木曾(なぎそ)という駅にとまった。

思い出した。
ここはヒノキの産地。
地震後、村をあげて応援してくれ、
大きなトラック十数台で
鷹取へ材木を贈ってくれたのだ。
それも2回にわたって。
救援活動の大切な資源だった。

こんな緑に囲まれて生活している
山の人たちが見た灰色神戸は
さぞかしあわれだったのだろう。
素朴な優しい気持ちで近づいて下さった。

神戸は復興してきた。
でも山の緑は造成などで少しずつ減ってきている。
復興しても灰色神戸なのか?

私たちが受けた優しさを義理だけで返すのではなく、
「見て、あわれに思って、近づく」素朴な緑な優しさを
忘れないでいたい。

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020317 たきび 92

台所ボランティア(SKATT)は
この3月でもって解散することになりました。

被災者への炊き出し。。。
ボランティアたちの日々の食事。。。
そして・・・
TCCのスタッフたちの日常をつなぐ食卓づくり。

私たちはこれまで
ここで同じ釜の飯を食い同じ食卓を囲むことで
体の糧と心の糧を頂いてきました。

活動を展開してゆく中で・・・時として
頭でっかちになったり
理屈っぽくなったり
仲たがいをしたりして
周りが見えなくなり心が荒ぶこともありました。

でもいつも昼休みに仕事の手を休め、
プレハブの台所でおかあさんたちの温かいご飯をいただき、
プレハブの食堂で一緒に楽しく食べているうちに
忘れかけていたものを取り戻し、
そして何よりも
自分自身を取り戻すことができてきました。

おかあさんたちは
まちづくりの縁の下の力持ちでした。

7年間ほんとうにありがとうございました。

この大切なキッチンの空間は
かたちを代えて引き継いでゆかなければ・・・。

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020117 たきび 91

7年という月日が経過しました。

あの日。。。
リュックを背負って遠くから駆けつけて下さったあの人この人は
手探りの中私たち被災者を勇気づけてくださいました。

たかとり救援基地に関わって活動したボランティアの人たちは
数えられるだけでも数千人。
一人一人ひとつひとつ明日を作って行ってくださいました。

そして。。。
たかとり救援基地からたかとりコミュニティセンターへ。
非日常の緊急救援から日常へと受け継がれてきました。

TCCは現在9つのNGOで構成されています。
そしてそれぞれに関わっている人たちは
パートも含め有給スタッフが38名。
ボランティアスタッフは660名を数えます。

未来へのまちづくりはまだまだ続きます。

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011117 たきび 90

震災2年たった台中(台湾)へ行きました。

台湾で今も活躍している
NGOのスタッフ達との交流です。

被害の状況や復興具合は少し異なっていますが
そこに住んでいる人々の体験や思いは
人として同じものがありました。

少しでも分かり合えると嬉しいです。

今回の目的を終えて
帰りぎわにスタッフの人から
「今から出会いが始まりますね」
と言われました。

ほんとにそうですね。

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010917 たきび 89

今まさに一瞬にして
数千人もの尊い生命が奪われた。
それも人の手によって。
まさに戦争や。
心がすさむ。

地震の恐ろしさとはわけが違う。
哀しみの中に憎悪も加わる。

災害の後の“まちづくりひとづくり”に
希望をつなぐことが出来るのだろうか。

報復だけで進まなければいいが。

「犯人はアラブ系・・・」
という言い方をするニュースも気にかかる。

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010717 たきび 88

サンフランシスコに来ています。
ここは人口の約4分の1が東洋系というから
まさにアジアタウンです。
それに東洋だけではないですね。
異国情緒あふれる地域社会がここにある。
サンフランシスコはエネルギッシュです。

神戸も異国情緒あふれてる。
でも観光都市としてであって
地域社会ではないですよね。
外国人は住民というよりお客さん。
魅力の足りなさがここにある。
しゃーないのかなぁ。

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010317 たきび 86

---捨てるには忍びない?---

去年の暮れのある早朝。

入り口の門のところに
ダンボール箱が十数個置かれてあった。

中を見てビックリ。
古着の山。

誰が・・・?

暫らくして
又十数個のダンボール。

誰だか分からないが別人のようだ。

今度はメモが。
「お母さんが着ていたものです」。

捨てるには忍びなかったのだろう。

だが使えそうなものは殆どナシ。
結局は体よく捨てているのだ。

話は変わるが、
数日前電話があった。

「もうすぐ荒ゴミが有料化になる。
今のうちに捨てようと思うが忍びないので、
自転車をベトナム人にあげようと思う。
使えるように修理には出してあげよう」

「えっ・・・?
受け取りに行くにはちょっと遠いのですが・・・」
と体よく断ってみたのだが、

「何ぃ。ということは何か。
ここまで親切に言ってあげているのに、
何ぃ、その上そこまでもってこいだとぉ・・・。
人の気持ちが分からん奴やな。
それでも神父か」と説教された。

もう腹が立つやら悔しいやら。

みんなどうなってんねや。

自分がいらんもんもうて誰が嬉しいねん。
やるんやったら捨てたくないもんやりなはれ。
捨てるには忍びないもんは自分で持っときなはれ。

そう言えば震災後も
ここぞとばかりにいらんもんもいっぱい来たなぁ。

弱者がおるとこはゴミ箱やあらへんでぇ。

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010117 たきび 85

とうとう21世紀になった。
そして震災6年がたった。

神戸の人口は震災前の98%になったらしい。
なのに長田の人口は8割しか戻っていない。
復興なんてまだ言えない。
しわ寄せはいつも弱いところへということか。

社会的にはさまざまに弱い立場の人たちが多い町、長田。
でも立場になんか負けてへん。
人間的にはたくましくてパワフルな人たちが多い。
そんな長田が好きや。

それでも・・・
21世紀は社会的にも強くなってゆかなければ。

たかとりコミュニティセンターは
そんな長田のNPOでありたいです。

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001117 たきび 84

茶髪や金髪にピアス。
そしてタバコ。

最近夜になると
基地内にたむろする
近所のミドル・ティーンエイジたち。

困ったなぁ。
難儀やなぁ。

勇気をもって追い返そうと思った。

どうしよう・・・。

とうとう大きな声で怒った。

そしたら・・・
友達になった。

携帯番号もおしえあった。
時間があればボランティアもするという。

名付けて「h・imagine(ヒマジン)クラブ」。

21世紀のまちづくり。
君たちに頼んだぜ!。

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000917 たきび 83

ペーパードームができて丸5年(9/17)がたった。

ひとりのアイデアに多くのボランティアが協力し、
「まちづくり」のために建てられた夢のドーム。

まちを復活させるための話し合いがなされ、
被災者を励ますために多くのミュージシャンが曲を奏で、そして歌った。
結婚式や葬式、日曜日にはミサにも使わせてもらった。

ここに集まった人たちの喜怒哀楽が紙の柱に染み込み、
まるで魂が宿っているかのようだ。

しかし、人がここに集まったことよりも、
ここからそれぞれの場所へ出かけて行ったことに
ドームの夢がある。

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000717 たきび 82

震災後2000日(7/8)がすぎた。

鷹取周辺の町は少しずつ整ってきた。細街路もきれいになってきた。
家やマンションも増えてきた。新しくスーパーもできた。

仮説店舗も本設になり日常の営業も始まっている。
鷹取駅の北側のJR操車場もすべて更地になり新しい街づくりが始まった。

なのに・・・
近所のMさんは地震でなくなった奥さんのところへ行っちゃった。
あかんやんか!
節目は終わりやのうて始まりやで。

そういえば・・・
去年「ボクさみしいねん」って相談にきてた。
あぁこころのこりやなぁ。

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000517 たきび 81

みなさんお元気ですか。

TCCとしての新しいたきびをお届します。
発行は2ヶ月に一度になりました。

救援基地でお世話になったみなさまに贈らせていただきます。
不要の場合は連絡を下さい。
これからもよろしくお願いします。

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震災から5年と4ヶ月がたちました。一時は4万数千世帯もの人々が生活していた仮設住宅も今年はじめに解消され、見た限りでのひとつの節目をむかえました。5年前、多くのものを失って仮設生活が始まりましたが、その間にも多くの出会いがあり新しい仲間もできました。苦しい中で出会った友達はこれからの生命の糧になって行くのでしょう。しかし生活の糧はまだまだ思うように手に入れることは出来ません。受けた傷跡は5年では癒えそうにありません。
そんな中、たかとり救援基地は大きな節目を迎えることとなりました。ボランティア基地からNGOセンターへ。「たかとりコミュニティセンター(TCC)」として新たなスタートを切りました。夏ごろにはNPO法人格も取る予定です。国籍や年齢、そして障害などによって疎外されることのない「ひとづくりまちづくり」を目指す活動をサポートしてゆくセンターです。
現在、TCCの中には、多言語で地域情報を伝えるFM放送局(FMわぃわぃ)を始め、定住外国人の相談窓口や日本語教室(神戸定住外国人支援センター)や(在日ベトナム人連絡協議会)、多言語による情報誌や案内板作成(神戸アジアタウン推進協議会)、多言語翻訳・通訳企画(多言語センター・FACIL)、多国籍な子供のプログラム(ワールド・キッズ・コミュニティ)、コンピューターの教室やリサイクル(ツール・ド・コミュニケーション)、国籍を越えた就労支援(アジア女性自立プロジェクト)、外国人支援ネットワーク(MISDON)などの活動が続けられています。この春には老人介護の部門(リーフグリーン)も立ちあがりました。これらは震災の救援活動の中から生み出されたものです。そしてこれからも生み出されて行くでしょう。
地震で幕を閉じようとしている20世紀。しかし、その中で出会った多くの人達のやさしさの中で生み出された新しいいのちを21世紀に伝えて行きたいと思います。

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000417 たきび80

たかとり救援基地の「たきび」はこれで最後になった。

たきびを燃やし続けるために
枯葉を集め続けてくださったみなさん。
ほんとにどうもありがとう。

地震で生まれたやさしさは絶えることなく
21世紀へ連れてゆきます。

これからもどうぞよろしく。
来月からTCCの「たきび」が新たに生まれます。

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